天山湯治郷 – 源泉かけ流しの箱根No.1日帰り温泉でまったり

天山湯治郷 一休 塔ノ沢温泉

この天山湯治郷は、箱根に数箇所ある総合日帰り温泉施設、僕の言う総合とは、温泉と食事処、休憩場所が設けられている大きめの温泉施設のことであるが、その中でももっともバランスが良く、さらに100%源泉かけ流しをうたう、とても魅力的な日帰り温泉施設のひとつである。

僕は箱根方面に引っ越してくる前は九州に住んでおり、毎日家の風呂には入ったことがなく、近くにある温泉を家風呂の代わりにしていたという、なんとも豊かな生活を送っていたから、前と同様に箱根の湯を家風呂の代わりにしてやろうという目論見である。そのためにはやはり温泉宿ではなくて、このような日帰り専門でやっているところが使い勝手が良い。

とは言え、温泉の名門地である箱根にあり、お湯質も非常に高いため、近場から日帰りで来るお客さんが多いせいか、土日の週末はなかなかの込み具合である。九州の田舎と箱根では人の多さは比べるもなく、箱根のほうが多い、これはもう仕方がないところである。施設の方曰く、平日は概ね空いているとのこと、平日の夕方なんか狙っていくのも良いだろう。

それでは温泉をメインにそれぞれの施設をレビューしていこう。

ひがな湯治 天山 – 源泉かけ流し温泉・食事処・休憩処があるメイン施設

こちらが天山湯治郷のメイン施設。
温泉と食事処・休憩処、全部がこの館内に存在するので、初めての方はまずここがスタートポイントである。外観・内観ともに箱根の古き良き時代の温泉宿をイメージしているのか、なかなかの趣きである。また施設は全体的にとてもキレイに整備されているし、施設内のスタッフの対応も良くて、湯治客が気持ちよく利用できるようマネージメントされているようだ。

さて肝心のこちらの天山内の温泉であるが、施設内の最奥、階段で1Fに下った先にある。残念ながら写真は取れていないので、HPから引用しておく。

天山湯治郷

まずこちらの天山、水風呂も入れると全部で7つの湯船がある。

そしてこれが特徴的だと思うんだが、その全てが外風呂(屋外)なのである。つまり壁で密閉された屋内の内風呂がない。また屋根がアリ・ナシで言うと、7つのうち3つが屋根ナシということになる。したがって脱衣所から温泉はむろん目の前にあり半開放といった感じである。
屋根付きの温泉3つは、それぞれ湯温が変えられており一番熱い奥側にある温泉は50度ちかく非常に熱い!もちろん程よい温度の温泉もしっかりあって、それぞれ楽しめるようになっている。

お湯は、カラダを温める効果の高いナトリウム塩化物泉と、各種皮膚疾患に効果の高いアルカリ性単純泉の2種類の泉質であり、このどちらも施設内にある3つの源泉と2つの共同源泉、計5つの源泉からまかなわれて湯船に100%かけ流しされている。

100%源泉かけ流しであるから、加水は一切されていない。こちらの源泉の平均温度は67度とかなりの高温であるが、これを適温までさげるためにこの天山では熱交換器という加水せずに源泉を新鮮なまま温度を下げる設備を保有利用しているらしい。また源泉の殺菌にはコストのかかる銀イオンによる殺菌技術を利用。よくありがちな塩素系殺菌剤などは使われていない。さらにさらに、この天山湯治郷内のすべての浴槽の湯は毎日完全に入れ替えられる。すなわち浴槽のお湯を完全に抜いて浴槽の細部まで清掃し清めてから、新しい源泉をまた注ぎ入れて、夜明けまでに満たす、ということだそうだ。また浴槽の清掃には高温高圧スチーム洗浄機を使用しているとのことで、お湯の新鮮さ・清潔さは担保されていると言ってよいだろう。このお湯の高い品質が、他の日帰り温泉施設との差別化要因になっているのは明らかであろう。

食事処「山法師」で滋味豊かな味わいの料理をいただく!

温泉のあとは、美味しい料理で一杯いただきたいところ。この天山内には2つの食事処があり、そのひとつがこちら「山法師」である。天然山で採取された自然薯を使った麦とろや、川うなぎ、すっぽんやキジ料理など山川の恵みを使った野趣あふれる料理を出すお店になっている。
こちらで良く注文されるという「牛タン麦とろごはん」と時期限定の「天山膳ごはん」をいただいたので動画と写真を掲載しておく。

牛タン麦とろごはん 〜 食事処「山法師」

牛タン焼いています

天山膳ごはん 〜 食事処「山法師」

かよい湯治 一休 – 檜風呂に源泉が掛け流された別棟の温泉のみの施設

上述の天山と比較するとこちらは、別棟になっていて料金も別料金の施設であり、内部は温泉のみの湯屋施設になっている。ただし平日であれば100円の「はしご湯券」が利用できるので天山と一休のはしご湯が可能である。

私的に温泉の雰囲気は、断然こちらの一休のほうが良いと思う。

天山に比較すると入浴客の数も少なめ、タイミングが良ければ独泉も可能だ。そして静かに、すぐそばを流れる須雲川のせせらぎ音をBGMにゆっくり源泉がなみなみと注がれた檜風呂に浸かることできるのである。とくに野天風呂はお気に入りでほんとうにすぐとなりが須雲川のため、川のせせらぎと、夜はときおり近くのお寺?の鐘を突く音が聞こえてきて非常に風情があるなかで入泉できほんとうに幸せな気分になれる。

食事処と休憩処は無いので、純粋に温泉を楽しむことが目的であればこちらの一休は最適である。
逆に食事や休憩も含めてある程度長い時間、例えば半日程度、楽しみたいということであれば(東京近郊から来る多くの家族連れ日帰り客がこれに当てはまるだろう)天山が最適である。一休の湯も楽しみたいのであれば平日なら「はしご湯券」が利用できるのは前述したとおりである。

すでに常用の日帰り温泉になりつつある天山湯治郷 回数券もオトク!

このようにすでに箱根の日帰り温泉のなかでは僕の中でいまのところ一番の位置づけであるから、週末土日のどちらかはこの温泉に通うことにしている。ちょっと離れた場所にある家風呂に入りに行くイメージである。まさに思い描いていた理想に近い。

ところで天山の大人の入浴料金は1,300円と常用するにはちと高め(でも箱根はこんなもんだと思うが)、少しでも安く利用したい向きには回数券や「かよい札」が販売されているので常連になりたい方は利用すると良いだろう。
僕は22回入浴できて18,000円の天山木札を購入した。これを買えば一回あたり800円ほどで利用できる。

これで天山湯治郷のレポートをいったん終わるが、まだまだ試していない施設があるので、ゆくゆく追記していくことにする。それにしても良い日帰り温泉が見つかって良かった。。(^^)

リンク 天山湯治郷ホームページ

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